「企業職に興味はあるけれど、職務経歴書をどう書けばいいか分からない…」
そんな薬剤師の声を本当にたくさん耳にします。
調剤薬局や病院で積んできた経験は、そのままの言葉では企業に届きません。
でも大丈夫。
薬剤師の経験は“企業向けに翻訳”すれば、企業職で強い武器になります。
私自身も調剤薬局から医療広告代理店への転職し、転職活動をする中で「どうすれば企業に伝わるのか?」を必死で学んできました。
この記事では、MA・DI・メディカルライターなど在宅勤務と相性のよい企業職へ転職したい薬剤師に向けて、職務経歴書をどう書けば“刺さる”のかを徹底解説します。
あなたが持っている“現場の経験”は、必ず企業でも役立ちます。
その価値を最大限に見せる方法を、ここでお伝えします。
薬剤師の職務経歴書は「企業向けへの翻訳」が最重要
企業職の採用担当者は、「調剤の現場を見たことがない」「薬局の専門用語が分からない」というケースが多いです。
つまり、
❌現場の言葉で書いても伝わらない
⭕企業が理解する言葉に変換すれば評価される
これがポイントです。
たとえば…
疑義照会 → エビデンスに基づく判断力 服薬指導 → 情報を整理し、相手に合わせて最適化できる力 薬歴記載 → 論理的に文章を構成できるスキル 在宅訪問 → 多職種連携・コミュニケーション力
こうした“翻訳”を意識するだけて、書類の印象は劇的に変わります。

私は「処方箋集中率何%の面薬局で〜」と書いたら、面接で「集中率って?面薬局って?と言われてしまったよ。薬局の当たり前は企業での当たり前じゃない!
まず最初に、方向性(志望職種)を1〜2つに絞る
レジュメ作成で最初にやるべきは 方向性を決める ことです。
- STEP1:志望職種を絞る(MA/DI/ライターなど)
- STEP2:その職種で求められるスキルを把握する
- STEP3:自分の経験をマッピングして翻訳する
これをやらずに職務経歴書を書くと、
「結局この人が何の仕事をしたいのか分からない」
となって落ちやすい。
そこで、転職サイト・エージェントを使うのもおすすめ。エージェントは 職務経歴書づくりの3ステップすべてを補強してくれます。
- STEP1:職種選びを一緒に整理してくれる
- STEP2:仕事内容の理解がズレてないか確認してくれる
- STEP3:企業視点の職務経歴書に添削してくれる
特にMA・DI・広告代理店ライターは企業ごとに評価ポイントの癖が全然違うから、エージェントとの二人三脚は本当におすすめ。
薬剤師の経験を「企業向けに翻訳」する方法(例文大量)
ここからがこの記事の本題です。
薬剤師には企業で評価される“宝のような経験”がたくさんある。
でも、それを“企業の言葉”に変換しないと伝わりません。
ここでは、
読者のどんなキャリアも拾えるように、多彩な例文を大量に用意しました。
例文①:在宅医療で処方提案・ガイドライン活用
在宅医療に携わる中で、CKDや高齢者の多剤併用など、ガイドラインに基づいた処方提案を行う機会が多くありました。
各患者の背景を踏まえて薬剤選択を調整し、医師に根拠を整理して提案していた経験は、エビデンスに基づく判断力として企業職にも活かせると考えています。
例文②:在宅医療での多職種連携
在宅医療の現場では、医師・訪問看護師・ケアマネジャーと情報を共有しながら、患者ごとに最適な薬物療法を検討してきました。
立場の違う医療者とのコミュニケーションを調整する経験は、MAにおける医療者対応にも通じると考えています。
例文③:コロナ禍で薬局の運営改善を行った
コロナ禍では、抗原検査キットの管理、発熱外来との連携、検査フローの構築など、状況に応じた判断と対応が必要でした。
情報収集・迅速な判断・現場への落とし込みを行ってきた経験は、MAやDIの情報整理・対応方針策定にも活かせると考えています。
例文④:英語での服薬指導(空港近くの薬局)
空港近くの薬局に勤務し、外国人旅行者への英語対応を行いました。添付文書や服薬指導内容を英語で要約し説明する中で、相手の理解度に合わせて情報を最適化する力が身につきました。
これは、医療情報を分かりやすく伝える必要のあるMA・ライター業務にも通じると考えています。
例文⑤:認定薬剤師資格で専門性を強化
◯◯認定薬剤師を取得し、専門領域の文献やガイドラインを継続的に学習してきました。
最新の治療戦略や副作用プロファイルの理解が深まり、臨床対応の質向上に寄与しました。
この専門性は、企業でのエビデンス評価や情報提供活動において強みになります。
例文⑥:緩和医療・終末期での副作用マネジメント
緩和医療・終末期の患者では、オピオイドによる副作用や疼痛管理が必要で、症状の時系列整理や重篤度判断を行ってきました。
副作用の評価や多職種連携は、PVやMAのRMP活動にも活かせる経験だと考えています。
例文⑦:OTCで説明力が鍛えられた
OTC相談では、医学的な内容を患者の理解度に合わせて噛み砕く工夫が必要でした。
専門情報を分かりやすく伝えるスキルが鍛えられ、これはメディカルライターやMAの資料作成にも通じるのではないかと感じております。
例文⑧:薬局の業務改善を行った
課題だった処方箋枚数の少なさを改善するため、患者向けチラシを自作し、近隣店舗へ掲示を依頼する施策を実施しました。
その結果、処方箋枚数は半年で約7倍に増加しました。
課題分析→施策立案→資料作成→実行→効果検証まで一連のプロセスを自ら主体的に回した経験は、企業でのプロジェクト推進にも活かせると考えています。
職務経歴書の構成テンプレ
① 職務要約(サマリー)
読まれるのはここ。短く強く。
例文:
調剤薬局で◯年勤務し、服薬指導・疑義照会・在宅医療に従事。
処方提案・文献検索・多職種連携の経験を通じ、エビデンスに基づく判断力を身につけた。
企業職では、情報整理・文章作成・医療者コミュニケーションを強みに貢献したい。
② 職務内容
箇条書きでOK。
例文:
・服薬指導(1日◯名)
・疑義照会(◯件/月)
・在宅訪問(個人宅◯名、施設◯名)
・ガイドラインに基づく処方提案
・在庫管理
・多職種連携
③実績
数字を入れると強くなる。
・処方箋枚数を半年で約7倍へ改善
・在宅患者◯名を担当
・ヒヤリハット報告を◯件分析
・英語対応(1日◯名)
④スキル
・文献検索(PubMed/医中誌)
・情報整理
・文章作成
・コミュニケーション
・PCスキル
職種別:刺さるPRポイントと例文
MA向け
- 情報整理力
- 論文・ガイドライン読解
- 多職種連携
- 課題分析→改善の流れ
例文:
在宅での処方提案や多職種連携を通じ、情報を整理し根拠をもとに説明する力が身につきました。
MAとして医療者に価値ある情報提供ができると考えています。
DI向け
- 文献検索
- 正確性
- エビデンス評価
- 論理的な説明
疑義照会や副作用対応で、根拠の一次情報に遡って判断することを常に意識していました。
正確性を求められるDI業務でも活かせると考えています。
メディカルライター向け
- わかりやすく伝える力
- 文章構成
- 医療者・患者の視点が分かる
- ガイドライン読解
例文:
服薬指導では、専門用語を噛み砕いて説明する工夫をしてきました。
情報を相手に合わせて整理・構成する力は、
メディカルライターとしてのコンテンツ制作に通じていると感じています。
在宅勤務に向けたアピール方法
・自走力(在宅医療でのタスク管理経験)
・オンラインコミュニケーション(多職種連携)
・情報整理(処方提案・ガイドライン読解)
よくある落とし穴
- 調剤経験を書いただけで終わる
- 在宅希望を前面に出す
- スキルをただ並べる
- 「何ができる人か」が伝わらない
まとめ
薬剤師の経験はそのままでは伝わりにくい。
でも、企業向けに翻訳すれば強い武器になる。
在宅医療、多職種連携、ガイドライン読解、英語対応、業務改善…
どんな経験も正しく書けば企業職で評価されるはずです。自分の経験の価値を最大限に言語化し、あなたの新しいキャリアの第一歩につなげてください。


