コロナ禍以降、在宅勤務は一気に一般化しました。
特に医薬・メディカルライティング・MA・DI領域では、
薬剤師資格者が「在宅で働く」ことは特別なものではなくなっています。
しかし、在宅勤務には理想と現実があります。
- 通勤ゼロで快適
- 家事・育児と両立しやすい
- オフィスの雑音から解放
一方で、
- 自己管理スキル必須
- 孤独感・情報格差
- 境界線が曖昧になり、働きすぎる
という側面も存在します。
本記事では、**薬剤師(現在) vs 企業ライター(在宅勤務)**を比較しながら、
在宅勤務の“真のメリット・デメリット”を整理します。
1. 在宅勤務のメリット
1-1 通勤が消える=体力・時間の回復
| 職種 | 通勤 | 体力消耗 |
|---|---|---|
| 調剤薬剤師 | 毎日出勤、立ち仕事中心 | 高 |
| 企業ライター(在宅) | 0分 | 低 |
1日往復60〜90分の通勤がなくなるだけで、
育児・自己投資・睡眠などの時間が取り戻せます。
特に立ち仕事から座業になることで、慢性的疲労が激減します。
1-2 服装・外見の自由度
| 項目 | 調剤薬剤師 | 企業ライター(在宅) |
|---|---|---|
| 髪色・ネイル | 制限あり | ほぼ自由 |
| メイク | 自然な範囲 | Web会議時以外不要 |
在宅であれば、
「白衣」「清潔感」「患者対応の配慮」といった調剤特有のルールから解放されます。
1-3 育児・介護と両立が可能
- 保育園送迎への影響減
- 病院付き添いなど急な対応に柔軟
- 長期休暇、学級閉鎖時にも調整しやすい
特に子育て中の資格者の働き方として在宅勤務は実用的です。
1-4 思考に集中しやすい
調剤業務は患者対応・電話・薬歴・監査など「割り込み業務」が前提。
対してライティング・資料作成は基本的に深い集中時間が必要。
在宅環境の整備次第で、
「集中 → 休息 → 集中」が理想的に回ります。
1-5 キャリア選択肢の拡大
在宅ライターとして経験を積めば、
- 完全在宅の正社員
- フリーランス(単価UP/自由度UP)
- 編集者・校正者・企画職
- 医薬専門ディレクター
など、キャリアは横にも縦にも広がります。
2. 在宅勤務のデメリット(現実)
2-1 自己管理能力が必須
自由度が上がるほど、働き方の設計能力が求められます。
- 時間管理
- 優先順位判断
- 休息の挿入
- 作業空間の固定化
これを怠ると、むしろ疲弊します。
2-2 孤独・情報格差が生まれやすい
調剤現場のように「仲間・患者・会話・雑談」から得られる情報共有がなくなります。
- Slack / Teams のテキストコミュニケーション中心
- オンラインMTGは必要最低限
- ナレッジ共有が遅れる
自ら情報を取りに行く姿勢が求められます。
2-3 オン・オフの境界線が曖昧に
| 状況 | 調剤薬剤師 | 在宅ライター |
|---|---|---|
| 勤務終了時刻 | 明確 | 仕事が“続きがち” |
| 勤務場所 | 完全分離 | 家=職場 |
家が仕事場になることで、
「定時で切り上げる/休憩する」の判断が難しくなるケースがあります。
2-4 評価基準が“成果ベース”へ移行
薬局はプロセスも評価対象ですが、
在宅ライターは**成果(納品/品質/スピード)**が評価の中心。
- 成果物の品質
- 論理性
- 期限遵守
- 課題解決力
評価軸が非常に明確で、逃げ場がありません。
3. 薬剤師と企業ライターの比較(働き方)
| 観点 | 調剤薬剤師 | 企業ライター(在宅) |
|---|---|---|
| 仕事の型 | 対人・臨床現場 | 文章・資料・データ |
| ストレス源 | 患者対応/クレーム/対人 | 納期/質/孤独 |
| 労働環境 | 立ち仕事/忙しさの波 | 座り仕事/集中型 |
| スキル成長 | 臨床/薬学 | 文章力/企画/情報整理 |
| 時間制約 | 出勤必須 | 自律的に設計可能 |
どちらが優れている、という話ではなく、
求められる能力が根本的に異なる職種です。
4. 総合まとめ:在宅勤務の働き方は「自由 × 自律」がキーワード
在宅勤務は、理想だけを見ると“楽”に見えます。
しかし、その本質は 自由度の高さに見合う自律性 にあります。
- 時間管理
- 休息設計
- 情報取得
- 成果コミット
これらが果たせる人にとって、
在宅勤務は最高の働き方となり得ます。
在宅勤務は「楽」ではなく「自由」。
自由には設計力が伴う。それができる人にとって、在宅は最大の武器になる。
薬剤師として臨床の手触りを大切にする生き方も、
ライターとして集中と静寂の中で価値を生み出す生き方も、
どちらも正しく、どちらも選べます。


コメント