「薬剤師が在宅勤務したら、実際どんな働き方になるの?」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
私は調剤薬局から医療広告代理店に転職し、現在はライターとして在宅勤務で働いています。
本記事では、実際の働き方・時間の使い方・家事育児との両立・仕事の進め方まで、リアルな1日を時系列で紹介します。
なお、このサイトでは下記のように用語を区別して使っています:
- 在宅勤務=企業に正社員として所属し、自宅で働くスタイル
- 在宅ワーク=副業やクラウドソーシングで案件を受ける働き方
今回の記事では、企業職としての在宅勤務のリアルをお伝えします。
1日のスケジュール
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 8:00 or 10:00 | 勤務開始 |
| 午前 | メール・Teams確認、会議、スケジュール調整 |
| 昼休み | 昼食+家事など |
| 午後 | 集中作業・原稿執筆・文献検索 |
| 17:30 | 勤務終了・保育園お迎え |
| 夜 | 繁忙期のみ再開あり |
在宅勤務は 通勤時間がゼロ なので、
朝に「どの時間から働くか」を柔軟に決めることができます。
朝のスタート:自分で選べる開始時間
私はコアタイム(10:00–15:00)付きのフレックス勤務で、1日の勤務時間は7.5時間。
調剤時代は8時間勤務だったので、心理的にもかなり余裕ができました。
子どもがいなかった時期は、
9:30まで布団にいて、10:00から仕事開始という日もありました。
子どもができてからは7:30頃に起きて、
ゆっくり朝食を食べ、登園途中に公園で遊んだり。
保育園に行きたくないと子供が少しぐずった時に「じゃあちょっと公園寄って遊ぼっか」と言える余裕があるのは、本当にありがたいです。
旦那が保育園に送ってくれる日は8時に勤務開始 → 早めに終業という調整もしています。
仕事前のルーティン
仕事に入る前は、だいたいこんな感じです。
- PC立ち上げ
- コーヒー淹れる
- 打刻
- Teams & メール確認
- プロジェクトごとのスケジュール確認
- 今日のToDo洗い出し
- 昨日の自分の仕事を見直し
この原稿は上手く書けたぞ!と思ったものでも、次の日の朝見ると「アレ?なんか違う?」となることも時折あるので、提出日の前日に仕上げて、提出日の午前中を確認作業に充てることが多いです。
午前の時間:会議 × 調整の時間
会議はだいたい1日に1〜4本。
内容は色々ですが多いものは:
- 社内プロジェクトミーティング
- クライアントとの打ち合わせ
- 参加任意の社内勉強会
会議前には以下の準備をすることが多いです:
- スケジュールの確認
- 共有事項の整理
- 監修医師とのやりとりの共有
- 必要に応じて質問リスト作成
- プレゼン資料のまとめ(必要時)
特にクライアントワークで心がけているのは「返事は早く、でも根拠は正確に」 です。
何を根拠に提案しているのか、
ここを曖昧にするとトラブルになりやすいので科学的・論理的な裏付けを大事にしています。
昼休み:在宅勤務ならではの時間
昼休みはかなり自由です。
- 家で簡単に作って食べる
- 洗濯・皿洗いなどちょっとした家事
- 昼ごはんを調達がてらスーパーで買い出し
- ダッシュで役所の用事を済ませる
- 荷物の受け取り(地味に助かる)
オフィス出社の日に同じチームの人が偶然いたら「ランチ行こ〜!」ってなることもあります。
出社頻度が少ないからこそ、対面ランチはレアでちょっと楽しい時間です。
午後:集中タイム(ここが本番)
午後は集中してライティングする時間です。
- 原稿執筆
- 文献検索
- 治験データの読み込み
- 指摘対応
- リライト
無音で作業する派なので、在宅のほうが集中できています。
集中時間の確保の工夫は:
- 食後のコーヒーで切り替え
- アラーム設定(会議時間・お迎え時間)
特に切羽詰まった案件は時間ブロックすることもあります。
夕方:仕事終了 → 保育園へ
だいたい17:30に勤務終了。
早めに終われた日は、夕飯の準備まで済ませてから迎えに行ったりもします。
夜:基本は仕事しないけど…
基本的に夜は子どもとの時間。
ただし、
- コンペ前
- 新薬上市前
- 大型資材納品前
などは、子供が寝てから再び作業する日もあります。
在宅勤務のデスク環境
- PC:Windows(13インチ)
- 自宅もオフィスもデュアルディスプレイ
- 机はニトリ
- 椅子:オフィスチェアを買いました(10万円くらいの高いやつ…!)
- 最初はリビング → 現在は個室
転職した当初はリビングの、しかもコタツで仕事をしていたので肩も腰も痛くて大変でした。
今は仕事部屋がある家に引っ越して快適に在宅勤務を楽しんでいます。
チームコミュニケーション
Teamsのグループチャットは和やかで、「お土産買ってきました!」みたいな交流もあります。
- 退勤時の軽い雑談
- 個チャでランチの約束
- 絵文字よりリアクションボタン派が多い
「ありがとう」「助かります」の文化があるので、ピリピリは一切ないです。
働く意味の変化
薬局時代:
- 一人ひとりの患者さんに寄り添う
- コツコツ積み重ねる毎日
重要な仕事と認識しながらも、どこかもっと達成感のあることがしたい、挑戦的・刺激的な仕事がしたいという気持ちがありました。
今:
- プロジェクトをやり切る達成感
- 全国の医療機関に資材が届くスケール感
- チームで成果を生み出す喜び
医療現場からは離れてしまったけれど、「自分が書いたものが全国で医療従事者の手に渡っている」という感覚は、本当にワクワクします。
最後に:在宅勤務を考える薬剤師へ
薬学部を選んだ瞬間にキャリアの選択肢が狭くなるなんてことはありません。
薬の知識は思っている以上に価値があり、薬剤師のキャリアはもっと多様で可能性に満ちています。
薬局で活躍できる人はそれでいい。
でも、「もっと違うフィールドで挑戦してみたい」と思うなら、チャレンジする価値が十分にあると思います。
そして合わなかったらいつでも薬剤師に戻れます。
薬剤師としての経験がある人が薬剤師に戻る転職は難しくありません。
迷っているなら、絶対に挑戦してみるべきだと思います。



コメント