薬剤師が転職してライターになるには?未経験から始めるステップと必要スキル

転職HOW TO

「薬剤師からライターに転職するのって難しいのかな?」
「ライターって文系出身の文章のプロじゃないと無理では…?」

そう思う薬剤師は少なくありません。でも実は近年、薬剤師×ライターの需要は年々増えています。

疾患の病態の理解が進むにつれ、また、薬の作用機序の複雑化が進み、扱う内容がどんどん高度化しています。

すると、”文章が上手な人”に医療を学んでもらうよりも、”医療や薬を理解している人”に文章を学んでもらう方が戦力になると判断されるようになってきました。

また、AIの進歩が進み、文章の上手さよりも、書いたことの裏どりができることの方が重要視されるようになってきています。

医療広告代理店、製薬企業、CRO、医療メディアなど、医療の専門知識を持つ書き手を求める会社は多く、
未経験からでも正社員で採用されるケースが増えてきているように感じます。

実際に私自身も、調剤薬局から未経験で医療広告代理店のライターへ転職しました。
ポートフォリオも大きな実績もない状態でしたが、
新薬上市プロジェクトや医師インタビュー記事など幅広い原稿制作を経験しています。

この記事では、薬剤師が未経験からライターになるための
ステップ・必要スキル・採用される人の特徴を、
経験者目線で丁寧に解説します。

薬剤師がなれるライター職は4種類ある

まずは「どのライターを目指すのか」が最重要です。
“医療ライター”と一言で言っても、仕事の内容は全く違います。

医療広告代理店のメディカルコピーライター

  • 新薬のコア資材(製品概要、RMP資材)
  • MR向けスライド
  • 医師向けWeb記事
  • コンセプトメッセージの開発

私がライターとして働いている業界はココ!おそらく在宅率が最も高い職種で、求人数も一番多いんじゃないかな。

製薬企業・CROのメディカルライティング

  • CSR(治験総括報告書)
  • CTD(承認申請資料)
  • プロトコル関連文書

メディカルライティングとメディカルライターって名前は似てるけど、仕事内容は全く別物だよ。治験文書の作成は超専門的!

医療メディアのライター

  • ガイドライン要約
  • 健康記事
  • 医師監修記事

医療系Webサイトや専門誌などのライティングを担当するよ。薬剤師はこういう記事、馴染みがあるんじゃないかな?

一般Webライター

SEO記事などを作成する仕事。
“文章経験を作る”には役立つ一方で、薬剤師の専門性は活かしにくい。

正社員ではなく、副業やフリーランスとして働く形が多いよ。

この記事では医療広告代理店や医療メディアのライターを目指す想定

この記事では医療広告代理店や医療メディアのライターを目指す想定で書かれています。

これはシンプルに、筆者が医療広告代理店のライターだから。

製薬企業・CROのメディカルライティングについては経験や知識がなく、詳しく書くことができないのであらかじめご了承ください。

未経験薬剤師がライターになるための3ステップ

案件の実績や立派なポートフォリオはあった方がいいだろうけど、なくても転職は可能です。

私自身もほぼゼロ状態で正社員採用されました。(経験者採用ではポートフォリオは必須になってきます。)

ポイントは 「方向性の決定 → 内容理解 → 書類準備」 の3つだけ。

STEP1:どのライターを目指すかを決める

ここを曖昧にすると、自己PRも職務経歴書も“刺さらない”内容になります。

  • 広告をやりたいのか
  • 治験文書を作りたいのか
  • Webメディアで記事を書きたいのか

まず方向性の決定が超重要。

STEP2:仕事内容を正しく理解しておく

採用側は「業務内容を理解しているか」を強く見ます。

企業側は、「入社後に思っていた仕事と違った」という状況を最も恐れています。
本人にとっても、企業にとっても、チームにとっても不幸だからです。

そのため面接では、
“仕事内容を正しく理解しているか” をかなり丁寧に確認されます。

私も最終面接で、「薬剤師と違って、1人でパソコンに向かってる時間の多い仕事だけど大丈夫?」と何度も確認されたよ。

STEP3:職務経歴書+短い文章サンプル(1〜2本)を準備

長いポートフォリオは必要ないと思います。医療への理解はすでに薬剤師免許が証明してくれているから。

最低限の構成力と文章力が示せるだけのポートフォリオがあればOK。

書類選考の際に後述する課題提出がある場合には、この短いポートフォリオも不要な場合があります。

医療広告代理店のライター職は“課題提出”が必ずある

医療広告代理店はほぼ必ずライティング課題が出ます。

  • コンセプトメッセージ作成
  • 原稿のリライト
  • スライド構成案
  • 添削課題
  • 文献の要約と図表選定

など、会社ごとに課題内容が全く違います。

だからポートフォリオは必須ではない

企業側は「あなたが今まで書いた文章」より「会社独自のルールに合わせて書けるか」を重視するためです。

  • 薬機法の言い回し
  • 禁止表現
  • クライアント特有の表現制限
  • 論文の根拠の拾い方
  • 医療従事者向けの文章のトーン

これは会社ごとに細かく違うから、ポートフォリオより課題の出来が採用の決め手になります。

プラスαの準備(やると強い)

必須ではないけれど、やると採用率が上がる方法。

+α:簡易ポートフォリオ(noteでOK)

必須じゃないとは書いたものの、やっぱりポートフォリオがある人は強い。

3本書くだけで“文章経験者”として扱われる。

+α:単発案件で実績作り

  • QLife
  • メドレー
  • 健康記事の監修つき案件

1〜2本で十分。

+α:狙う職種ごとのスキル補強

  • 広告 → 薬機法・PowerPoint
  • 治験文書 → CTDの構造理解
  • メディア → ガイドラインの読み方

未経験でも採用される理由

実際の現場では、以下のバックグラウンドの人が活躍しています。

  • 病院薬剤師
  • 調剤薬剤師(あなた含む)
  • 看護師
  • MR
  • 医学部中退者

医療広告代理店では、医療のバックグラウンドが文章の説得力につながると考えられており、未経験者でも歓迎されやすいです。

【まとめ】薬剤師の経験は、ライター職で想像以上に武器になる

薬剤師として積み重ねてきた日々のスキルは、ライター職では強力な財産になります。

  • 医療知識
  • 情報整理力
  • 読者に合わせた説明スキル
  • エビデンスの扱い
  • 多職種とのコミュニケーション

これらは他職種では簡単に身に付かないため、薬剤師がライター職で評価される理由そのものです。

未経験でも採用されるのは、“書けるかどうか”の前に、医療を理解しているかどうか が重視されるから。

あなたが調剤で積み重ねた経験は確実に活かせるし、在宅で柔軟に働きながら専門性を発揮できるキャリアとして、ライターはとても魅力的な選択肢です。

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